小説むすび | 男心と男について(上)

男心と男について(上)

男心と男について(上)

ひと目惚れ!かくも胸躍らせる言葉があの時代にはあった。60年代のはじめ、場所はロンドン。クリフォード・ウェクスフォード。35歳、美男で独身でお金持ち、美術オークションの大会社レオナルドの実権を握ろうとしている。ヘレン・ラリー。22歳。額縁職人であり、ボッシュばりだが売れない絵を描く画家の娘。地味なドレスながら、有名人やきらびやかな衣装をまとった美女たちのなかでもひときわ輝く美しさ。二人はパーティ会場を抜け出し、甘く激しい一夜を過ごす。やがて、かわいい娘ネルが生まれるが…。

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