小説むすび | マレーシアの冒険

マレーシアの冒険

マレーシアの冒険

今から三十年前のパリ。二人の男が一人の女に恋をした。しかし女が選んだのは別の男。失意の二人。一人はそのまま失踪し、もう一人は東南アジアへ旅立ち、マレーシアのゴム園の臨時経営者に雇われ、汗みずくで成功を手にした。そして時は流れ、現代に。相続人の夫妻がゴム園に乗り込んできて、地位に不安を抱いた男は、現地人労働者達を煽動して反乱を企てる。男は武器を調達するため三十年ぶりにパリに戻り、暗黒街とつながる甥を巻き込み、ル・アーヴルから出る貨物船に潜り込んで、いざ出撃。

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