小説むすび | フィネガンズ・ウェイク

フィネガンズ・ウェイク

フィネガンズ・ウェイク

昼の書である『ユリシーズ』に対して夜の夢の書。バラッド『フィネガンの通夜』のリズムに誘われて居酒屋の亭主H・C・イアウィッカーが登場する。ダブリン郊外に店を持つ妻アナ、双子の息子シェムとショーン、娘イシーの一家が織りなす愛情と葛藤の物語、そこから見えてくる全人類の神話と歴史。リフィの流れに人類再生の願望をのせて進む壮大な作品。本書は、原作の約二分の一を訳出、選び出した断章ごとに解説を付して、全体像がわかるようにした。

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