小説むすび | 一九四四年の大震災ーー東海道本線、生死の境

一九四四年の大震災ーー東海道本線、生死の境

一九四四年の大震災ーー東海道本線、生死の境

出版社

小学館

発売日

2019年6月6日 発売

浜名湖の湖岸にあるビルが炎上し、男の焼死体が発見された。男の名は藤田武。戦争前に、武の祖父徳之助は「フジタ浜名湖地震津波研究所」をつくり、父の健太郎とともに研究をしていた。太平洋戦争の敗色濃い戦時下、一九四四年十二月七日に、大地震が東海地方を襲った。昭和東南海地震である。これが次の大地震を誘発すると警告する藤田親子。そして、翌年一月十三日には三河地震が起こった。しかし徳之助は鉱山に、健太郎は沖縄戦線に送られ、その後徳之助は行方不明に。それを命令したのが、川崎憲兵隊長だったー。親子三代にわたる怨念が戦争の闇を暴く。

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