小説むすび | 髪

出版社

新潮社

発売日

2002年8月1日 発売

痴呆の老女の心に甦る初恋の少年との幼い遊戯の思い出(「紙」)、祗王寺の庵主の「男」をめぐるすさまじい逸話(「露」)、放浪の僧侶が抱く、さる女性の絹のように豊かな黒髪(「髪」)など、人間の宿業の深さを炙り出す11の物語。なかでも表題作の「髪」は寂聴訳「源氏物語」から生まれ、新作能『夢浮橋』として上演され評判を呼んだ作品。煩悩を照らし、光明を見いだす短編集。

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