小説むすび | だまってすわれば

だまってすわれば

だまってすわれば

出版社

新潮社

発売日

1992年8月1日 発売

通りがかりの乞食坊主から「死相がでておる」といわれた大坂の半端やくざ鍵屋の熊太は、見立てがまさに的中しかかったのに驚嘆、心機一転観相を学ぶ。髪結に弟子入りしてあらゆる人間の顔を眼前に眺め、五体を観るために風呂屋の下働き、死者の顔を覗くためには火葬場の人足と職を転々-。「黙って坐れば、ぴたりと当たる」と言われた天下第一の観相師の痛快きわまる一代記。

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