小説むすび | 血の味

血の味

血の味

出版社

新潮社

発売日

2003年3月1日 発売

「中学三年の冬、私は人を殺した」。二十年後の「私」は、忌まわしい事件の動機を振り返るー熱中した走幅跳びもやめてしまい、退屈な受験勉強の日々。不機嫌な教師、いきり立つ同級生、何も喋らずに本ばかり読んでいる父。周囲の空虚さに耐えきれない私は、いつもポケットにナイフを忍ばせていた…。「殺意」の裏に漂う少年期特有の苛立ちと哀しみを描き、波紋を呼んだ初の長編小説。

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