小説むすび | 砂浜に坐り込んだ船

砂浜に坐り込んだ船

砂浜に坐り込んだ船

出版社

新潮社

発売日

2018年5月29日 発売

石狩湾で坐礁した、五千トンの貨物船。忽然と砂浜に現れた非日常的な巨体に魅せられ、夜、独り大型テレビでその姿を眺めていると、「彼」の声がした。友情と鎮魂を描く表題作と、県外の避難先から消えた被災者の静かな怒りを見つめる「苦麻の村」、津波がさらった形見の品を想像力のなかに探る「美しい祖母の聖書」ほか、悲しみを乗り越える人々を時に温かく時にマジカルに包み込む全9編。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP