小説むすび | 風が見ていた(上巻)

風が見ていた(上巻)

風が見ていた(上巻)

著者

岸恵子

出版社

新潮社

発売日

2006年9月1日 発売

「あたし、怖いことが好きですわ」。そう微笑んで衣子はパリに旅立った。『美女と野獣』のラストシーンを瞼の裏に。機上から見る空のバラ色こそが明日の色だ、と信じるほどに無邪気なままー。文明開化の頃、横浜から単身渡仏した祖父・辰吉。家族の沸き立つ血脈が、彼女を人生の輪舞に駆り立てる。やがて訪れる激しい恋と、自らを翻弄する宿命の存在を、19歳の衣子はまだ知らない。

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