小説むすび | 煉瓦を運ぶ

煉瓦を運ぶ

煉瓦を運ぶ

自動車産業で知られるカナダの街ウィンザーで、灼熱の太陽の下、煉瓦敷きに励む男たち。働き者の高校生がバイトを辞めることになり、リーダー格のトムは送別会を兼ねて昼間から皆をバーへと誘った。だが、そこでまさかの事件が起きるー。スリリングな人間模様を鮮やかな筆致で描く表題作のほか、友人ランナーの奇跡の追い上げを敗者の視点から写し出す「ミラクル・マイル」、幼少期のトラウマを克服するため飛び込んだ水泳教室での恋の予感が語られる「成人初心者1」など。誰の人生にも起こりうる、瞬間のドラマを切り取った7篇。ギラー賞、フランク・オコナー国際短篇賞最終候補作。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP