小説むすび | 欲望の石

欲望の石

欲望の石

20年前の宝石店襲撃事件で強奪された宝石を探し出すのに協力してくれ-私立探偵ロマックスは、同業者フォンテーンの雲をつかむような申し出をにべもなく断わった。だがこれから事件の関係者と会うといって去っていったフォンテーンは、翌日、拷問され、額を撃ちぬかれた死体となって発見された。罪の意識を感じたロマックス、過去に埋もれていた事件を掘り返してみた。強盗団の一味はアイダホ・スプリングズの山中に逃げ込み、そこで仲間割れを起こして、血なまぐさい殺しあいを繰り広げたのだった。以来、宝石は行方不明となり、ただ一人逮捕された男も、一貫して事件との関わりを否定してきた。巨額の宝石をめぐって愛と欲望が錯綜するなか、デンバーの探偵ロマックスが過去に秘められれた真相に迫る。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP