小説むすび | 聖女が眠る村

聖女が眠る村

聖女が眠る村

数年前、偏執的な男チャールズから一方的に思いを寄せられ、命までも狙われた弁護士のサラ・フォーチュン。身も心もぼろぼろに傷ついた彼女を救ったのは、献身的な恋人マルコムだった。しかし、時が経つにつれてサラには、彼の愛がかえって重荷に感じられるようになっていた。そんな時、彼女はノーフォークの海辺の村で遺産問題を処理するように依頼される。地元の有力者パードウ氏が遺した巨額の遺産と奇妙な遺言をめぐって、未亡人と三人の子供が骨肉の争いを繰り広げているという。だが、その村はまた、かつて彼女をつけ狙ったチャールズが妻の後を追って入水自殺を遂げた因縁の土地でもあった。自らの過去を清算すべく、サラは進んで仕事を引き受けるが、そこには忌まわしい記憶をふたたび呼び覚ます、恐るべき事件が待ち受けていた。

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