ウルトラマンデュアル 2
ヴェンダリスタ星人の撃攘から八年余りの月日が流れた。その間に、敵性宇宙人の侵攻を阻むため地球防衛軍が組織される。栗村円と一ノ瀬環は、共に新世代のウルトラ戦士として地球を守る任務につくことを望んだが、円だけがウルトラ・オペレーションに失敗し、日本中から嘲笑されてしまう。一方その頃、太陽系近傍には新たな宇宙人の脅威が迫っていたー!SF戦記として新生したウルトラ戦士の叙事詩、堂々たる第二幕。
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ウルトラマンデュアルウルトラマンデュアル
地球征服を目論むヴェンダリスタ星人とそれを阻止するウルトラの戦士たちは激しく衝突し戦力を削りあった。どちらの援軍が先に地球に到着するかで、この星の命運が決まるー。地球は勝敗が決するまで、ウルトラの戦士に希望を託しつつヴェンダリスタ星人にも服従の態度を示さねばならぬジレンマを抱えることとなった。政府は苦渋の選択のすえ、傷ついた宇宙船で東京近郊に不時着したウルトラの聖女を、建前上はヴェンダリスタと同等の侵略者と位置づけた。ウルトラの聖女もまた地球の事情を察し、その一帯を“光の国の飛び地”として侵略支配することを宣言する。巨大な壁に囲まれ情報と物資の供給が絶たれた小さな飛び地に、ヴェンダリスタはウルトラの聖女を倒すため次々と怪獣を送り込む。地球のために涙する聖女に心打たれ共闘を誓った少数の者たちは、中立の立場を崩さない政府によって国籍を剥奪され、地球人であることを捨てて極秘のうちに飛び地へ渡った。そのひとり、二柳日々輝もまた複雑な思いを胸に、光の国への扉をくぐるのだった…。 2016/01/22 発売