小説むすび | 砕けちった月

砕けちった月

砕けちった月

周囲は暗闇。荒れはてた道を運ばれていく。心の中には熱くどろどろした恐怖。でもわたしのじゃない、殺された彼女の恐怖を感じているのだ。若き霊能者テレサが幻影で見た場所で、大地にはりつけにされた死体が発見された。それが事件の発端だった。その日からテレサは死を告げる執拗な幻影に悩まされる。やがて、タロットカードの図柄に合わせたかのような奇怪な死体が次々に発見され、テレサ自身にも殺人鬼の魔手が迫る。女流詩人が豊かな感性で紡ぐ出す傑作サスペンス。アメリカ探偵作家クラブ最優秀ペイパーバック賞ノミネートの力作。

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