男たちは北へ
緑まぶしい五月、完全装備した自転車に乗って東京・清瀬を出発、国道4号線を北上し、一路青森へ向かう男がいた。彼の名は桐沢風太郎、44才、貧乏なグラフィック・デザイナー。無類のアルコール好きで、空手の心得もある。この中年男が、そうとは知らずにある極秘文書を所持したまま旅行をつづけ、自衛隊に追われることになった…。道中で出会ったヒッチハイク少年との交流、追う者と追われる者との間に芽ばえる男の友情など、さわやかな読後感を残す冒険サスペンス小説。
緑まぶしい五月、完全装備した自転車に乗って東京・清瀬を出発、国道4号線を北上し、一路青森へ向かう男がいた。彼の名は桐沢風太郎、44才、貧乏なグラフィック・デザイナー。無類のアルコール好きで、空手の心得もある。この中年男が、そうとは知らずにある極秘文書を所持したまま旅行をつづけ、自衛隊に追われることになった…。道中で出会ったヒッチハイク少年との交流、追う者と追われる者との間に芽ばえる男の友情など、さわやかな読後感を残す冒険サスペンス小説。