小説むすび | サントリ-ニの牙

サントリ-ニの牙

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エーゲ海を航行中のNATOフリゲート鑑〈アリアドネー〉は、尋常でない高度から墜落炎上中の機影をとらえた。国籍不明の大型機-何の目的でこの海域を飛んでいたのか?ところが、黒煙を吐いて飛行機から落ちていく海面の近くに、もうひとつ炎が上がっていた。個人所有のヨットが火災を起こして救難信号を発していたのだ。同時刻に同じ海域で発生した二つの遭難事故。そこに〈アリアドネー〉が居合わせたのは偶然だろうか?ヨットの生存者であるギリシアの富豪一行を救出した〈アリアドネー〉鑑長タルボットは、機関室が爆発したというヨットの事故原因に疑問を抱く。だが、タルボットの想像を超える陰謀が二つの事故の裏には隠されていた。エーゲ海全体が、死の罠にとらえられようとしていたのだ-!1987年に急逝した冒険小説の巨匠マクリーン。その最後の作品となった、サスペンス大作。

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