小説むすび | 単独捜査

単独捜査

単独捜査

頑固一徹の強引な捜査ぶりがたたって、警察を辞職した元警視ピーター・ダイヤモンド。ロンドンのハロッズ・デパートに警備員として雇われたが、閉店後に鳴った警報ベルが、ふたたび彼を失職させることになった。夜の家具売場で発見された日本人の少女は自閉症らしく、まったく口をきかなかった。少女がもぐりこんでいるのを見逃したためにクビになったダイヤモンドは、誰ひとり身内が名乗り出ない少女の境遇に同情して、親捜しに乗り出す。ところが、ダイヤモンドに少し心を開したかに見えた矢先、少女は母親と名乗る女性によって、預けられていた施設から誘拐されてしまった。怒り狂ったダイヤモンドは、ロンドン巡業中にこの話を聞いて助力を申し出た力士、山形をスポンサーとして、誘拐者を追いニューヨークへ飛ぶ-。

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