小説むすび | 結婚したらわかること

結婚したらわかること

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若い女性は誰だって白馬の王子さまを夢に見るもの。でもわたし、アンネッタは結婚しているから、もうそんな夢は見ない。結婚した相手の男はニコラ。ホテルの雑用係だけど、家に帰れば暴君と化し、夫婦の営みはまるで暴力沙汰。“愛”なんて少しも感じられなくて、あるのは、ただ動物的な肉体関係のみ。それでも、結婚したというそれだけのことで、いつのまにやら奥様にまつりあげられてしまったわたし。いったい、“結婚”ってなに?“奥様”ってなんなの?わたしだって、おもてで働きたいのに!いまだに古い因習が生活を支配するシチリア島の港町で、真の自由を求めてはばたこうとする少女、アンネッタの心情をみずみずしく描き、ヨーロッパ各地で記録的ベストセラーとなった『ズボンがはきたかったのに』の続篇。

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