小説むすび | 猟犬クラブ

猟犬クラブ

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世界最古とされる切手「ペニー・ブラック」が、郵便博物館から盗まれた。数日後、ミステリ愛好会「猟犬クラブ」の会合では、会員のマイロがジョン・ディクスン・カーの密室講義を読み上げようとしていた。ところが、開かれた『三つの棺』には、盗まれたはずの切手がはさまれていたのだった。窃盗容疑をかけられたマイロが疑いをはらし、ようやく運河に停泊させているナロウボートの自宅に戻ると、船室内には「猟犬クラブ」の会員の死体が置きざりにされていた。南京錠のかかった、まったくの密室状態での殺人事件。エイヴォン・アンド・サマセット警察の警視の座に返り咲いたピーター・ダイヤモンドは、「猟犬クラブ」の推理中毒者たちを相手に、独自の推理で密室トリックに挑んだ-。ミステリの蘊蓄をたっぷりと盛り込み、すべてのミステリ・ファンに捧げる、英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞受賞の、シリーズ第4作。

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