小説むすび | 光の都

光の都

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パリを拠点に人権保護活動を行なっているアムネスティ組織ABRIに、緊急の暗号メッセージが届く。イレブンはブルーになった。光の水。受信者はアフリカ地区担当のゼイン。「イレブンがブルーになった」とは、アフリカで情報を収集中だった親友のストリートが死んだことを意味していた。ストリートは政情の不安定なアフリカで、反政府主義者に対する拷問に手を貸した謎の医師を追っていた。ストリートは何者かの手によって暗殺されたのか?ゼインは事実を確認すべく、さらなる情報収集に着手した。だが、ストリートが愛人に宛てた手紙を入手した直後から、ゼインは何者かに命を狙われはじめる。さらに、ABRIの情報を漏洩していたとの容疑をかけられ、担当の仕事まで外されてしまう。事件調査の手段を断たれ、孤立無援となったゼインは、コンピュータ・ネットワークを駆使して陰謀の迷宮へと踏み込んでいくが…。

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