小説むすび | Mの日記

Mの日記

Mの日記

十カ月前、暖かな陽射しが降り注ぎ、木の枝には新芽が膨らみはじめていた春の日、妹のフラニーは、自宅アパートで死体となって発見された。暴行を受け、ダクトテープで口をふさがれ、むきだしの足首と手首を縛られて…妹のコンピューターに残された不完全な日記を読んだ私は、彼女を死に追いやったのは音楽教授マイケル・Mだと確信する。その類い稀な魅力でフラニーを虜にしたMは、性的奴隷と化した彼女にあらゆる行為を強いていたらしい。妹はMにどんなことをされたのか?その行為がエスカレートして、死に結びついたのか?日記に書かれていない空白の日々に、いったい何が起きたのだろう?押し寄せる疑問に答えを見出すべく、私は自分を餌に、Mに接近する。それが、私自身を、いままで知る術もなかった世界へと誘うことになるとは想像もせずに。恐怖、屈辱、服従の果てに待つ官能の世界。そしてその先は?過激な描写がモラルを破壊し尽くす、衝撃の問題作。

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