小説むすび | サラマンダ-

サラマンダ-

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究極の書物を作るため、不思議な冒険の旅に出た職人の姿を描く、めくるめく物語。ときは18世紀。ロンドンの印刷工フラッドは、スロヴァキアのある伯爵から、からくりに満ちた奇妙な家に招かれた。奇書コレクターの伯爵は、「始まりも終わりもない無限に続く本を作製せよ」とフラッドに命じる。だが、フラッドは伯爵の美しい娘イレーナと恋に落ちて伯爵の逆鱗に触れ、城の地下に幽閉されてしまう。11年後、地下牢のフラッドの前に、彼の娘と名乗る少女パイカが現われた。伯爵も亡くなったいま、二人は魔法の活字、哀しみを誘うインク、伝説の製造法による最高級紙など、極上の材料を探し求め、仲間とともに世界中をめぐる航海に出る。だが、ヴェニス、アレキサンドリア、広東と行く先先で一行を妨害する人物が…!すべての本好きに贈る奇想天外な幻想譚。

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