小説むすび | ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来

ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来

ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来

特許権を盾に企業から巨額の賠償金をふんだくっていた凄腕の女性弁理士・大鳳未来。今は「特許権などの侵害を警告された企業を守る」ことを専門に東奔西走している。宮城県の久郷いちご園では、久郷出身の大学研究員・初田優希が、新品種“絆姫”の開発に成功。さらに世界的なパティスリー「カリス」に気に入られ、クリスマスケーキに使用されることになった。しかし初出荷前日、大手商社の田中山物産より「『絆姫』という名称は当社が持つ商標権を侵害している」との警告書が届いたのだ。カリスからは、名称変更せずに速やかに解決すること、もしくは全被害額を支払うよう宣告される。いったいどの段階で名称が漏れたのかー。分が悪すぎる状況のなか、クリスマスは刻々と迫り、大量のいちごは出荷できないー。追い詰められた未来は驚天動地の勝負に出る!

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