小説むすび | 赤い鼠がツキを呼ぶ

赤い鼠がツキを呼ぶ

赤い鼠がツキを呼ぶ

月曜日午前二時のラスベガス。祭りの後を思わせるカジノのダイステーブルに長身の中年男が立ちダイスを放った。狙いは的中し、これが大勝ちの運の始まりだった。男の名前はゴールドバーグ。切り上げたとき彼の勝金は14万5千ドル。そこに白いイブニングドレスの女が近づき食事に誘った。そして食事が終ると女はゴールドバーグの部屋へ…。二日後、女と金が消えた。女の行方と自らの運の先行を見極めんと、ゴールドバーグのカジノ行脚が始まる。

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