小説むすび | レインソング

レインソング

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ニューヨークを舞台に、華やかな作詞家の道を歩んでいた23歳のホリスは、今や傷心の極みにあった。夫は有名なポップスシンガー、その彼が女優との仲を噂され、あげくに謎の自殺を遂げたのだ。心ないマスコミの取材から身を隠すようにしてロングアイランドの知人の別荘に身を寄せたホリスはここでも心休まる時は持てなかった。使用人たちの冷たい態度、かたときもホリスから目を離そうとしない庭師のピートのことなど、ホリスは混乱していくのだった。そんな心の傷を慰めるかのように近づく男がいた。植物学者、アランだ。

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