小説むすび | 餌食

餌食

餌食

出版社

祥伝社

発売日

1988年12月1日 発売

戸沢敬二は白昼夢を見た。女高生とテレクラの電話で話したことが、彼の脳裏で再現されたのだ。「制服を脱がせて素っ裸にしてやる。それからフロ場で密着した腰をクネクネさせるアワ踊りだ。それから、それから…」戸沢敬二は宙を睨んでいた。(「テレクラの落し穴」より)欲望の捌け口を激しく求める男の眼には、もはや餌食となる女の肢体しか見えない。それが悲劇の始まりである。ベストセラー『生贄』『暴行』シリーズに続き、新たな視点で男の犯罪を赤裸々に描いた超弩級の新シリーズ、誕生。

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