完本密命(巻之13)
偉大な師米津寛兵衛の死から一年が過ぎようとしていた。惣三郎は江戸から石見道場の面々を引き連れ、鹿島で追善法要を行なうことを決めた。ところがその矢先、大岡忠相より探索の密命が下される。それは養子相続を巡る、奇怪極まりない事件だった。翻って剣術修行中の清之助は、名高い大和柳生の門を叩く。切磋琢磨する友と出会い、静かに師を弔う清之助だったが…。
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