小説むすび | 薔薇の血潮(上)

薔薇の血潮(上)

薔薇の血潮(上)

安らかにまどろむ領主の息子を、怪異が襲った。黒い花の如き蛾が、幼子の体を持ち上げて天井から放り出したのだ。重傷を負い片腕がきかぬまま彼は二十一歳になった。領主の後継ぎゆえに、敵対する家の捕虜を殺さねばならない。古の異教の儀式。だが彼の前に、巧妙な罠が待ち構えていた。幾重にも重なる幻惑と変化。闇の女王タニス・リーの精髄。ダークファンタジーの大作登場。

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