小説むすび | 大江戸色ごよみ

大江戸色ごよみ

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貧乏旗本の末弟・弥平太は、長いあいだ部屋住の居候ぐらしをしていたが、二十九歳になって、やっとムコ入りの口にありついた。相手は十七歳の未通娘とあって、弥平太は天にも昇る心持。だが、彼には心配事があった。部屋住の身では吉原通いなど叶うはずもなく、未だ女の肌を知らなかった。そんな弥平太を見かねた義姉が男女の営みを指南することに相成ったが、夢中になってしまったのは義姉の方だった…武家妻のヨロメキを描いた「枕中・色の道指南」等、文庫初収録作品九話。

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