小説むすび | 賭けられた花嫁

賭けられた花嫁

賭けられた花嫁

賭に負けてスコットランドの古城を失ったと父から知らされ、アンジェリークはショックを受けた。相手が長年の宿敵、レミー・カッファレッリだと聞けばなおさらだ。あの城は亡き母の大切な生家。絶対に取り戻さなければ。アンジェリークはレミーが滞在するダービリ首長国に向かい、直談判するため、彼のホテルの部屋に忍び込んで待つことにした。だがこれが、思いがけない展開を生んでしまうーこの国では独身男女が二人きりで会うことは禁じられていたのだ。役人に見つかって連行され、動揺するアンジェリークの耳に、レミーの予想外の言葉が聞こえた。「彼女は僕の婚約者だ!」

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