小説むすび | 黒のウエディング

黒のウエディング

黒のウエディング

この土地の古いしきたりに従ってクレアは黒い花嫁衣装を着た。悪魔のような花婿ロルフとの結婚式にふさわしい色だ。引き締まった体を優雅な夜会服に包んだ、尊大な大富豪は、舞踏会で出会ってすぐ、破廉恥にも彼女を抱き寄せ唇を奪った。初めて感じた、体に電流が駆け抜けるような衝撃。クレアは激しく動揺した。婚約者がいる身だというのに…。ところが、婚約者があろうことかロルフの金を横領したと発覚。するとロルフは彼女に結婚を迫ってきたー男らしさと性的魅力にあふれたロルフ。婚約者に泣きつかれ、クレアは言い知れぬ不安に脅えつつ、結婚を承諾したのだが…。

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