小説むすび | 塔に囚われたシンデレラ

塔に囚われたシンデレラ

塔に囚われたシンデレラ

企業経営者の適性診断をするセラピストのサリーナは、その日、ヴェネツィアの名門貴族の邸宅を訪れた。主に世界的複合企業を率いる実業家マテオ・クームー権力者らしく尊大で自信に満ちた彼は最も苦手なタイプのはず。なのに、にじむ威厳と色気に心は激しく乱れた。気づけばマテオ唇を奪われ、サリーナは陶然となった。その様子を録画されているとも知らず。やがてマテオは狼のようにほほえんで言い放った。「僕が何を要求するかー楽しむがいい」

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