小説むすび | 捨てられた令嬢

捨てられた令嬢

捨てられた令嬢

“そもそも君に近づいたのは、金のためだった”ある日突然、ロウィーナは心変わりした元婚約者から婚約破棄された。評判とプライドを粉々に打ち砕かれた彼女は心に決めるーたった20ポンドを手に、よその国で出自を隠して働き、家柄や財産とは関係なく生きていこう、と。やがて、目の不自由な老婦人のつき添いの仕事を見つけ、ロウィーナは故郷イギリスからはるばる海外へ渡った。雇い主の老婦人がいい人だとわかって安心したのもつかの間、その甥で広大な地所を相続するフォレストが、会って早々に言い放った。「これまでのつき添いのように、僕の妻の座を狙っても無駄だぞ!」

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP