小説むすび | 愛憎が丘

愛憎が丘

愛憎が丘

養子のメレディスがようやく見つけた実の母は、親子の名乗りをあげてまもなく、重い病で帰らぬ人となった。だが、娘の存在を知らない実の父がまだ健在だとわかると、彼女はルーツを探るため、素性を隠して父の住む地に求職広告を出した。首尾よく、さる屋敷で雇われることになるが、そこにはメレディスの心をかき乱す男性が暮らしていた。名をガレスというその人は、彼女の血の繋がらない兄だったのだ!ガレスは彼女の亡き母を嫌い、先の訃報にも安堵したと言い放つ。人知れずメレディスは傷つき、腹を立てたー義兄のひどい言葉に。そして、そんな彼を憎からず思ってしまう自分に。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP