小説むすび | 迷子の秘書をさがして

迷子の秘書をさがして

迷子の秘書をさがして

父の死後、家族を支えるため身を粉にして働くプリシラは、昼間は社長秘書、家に帰れば家事や姉の子育てを手伝う毎日。そんな生活も、姉の再婚を見届けた1年後に終わりを告げた。悩んだ末に、社長のピーター・B・ロックハートに辞職を願い出たのだ。それは、届かぬ恋心を隠して彼のそばで働くのがつらかったから。心機一転、プリシラはさる老婦人の屋敷で住み込みの子守りの職を得る。老婦人が言うには、知人の子を預かることになったはいいが、“いやみなバーナバス”と陰で呼んでいる甥から反対されているらしい。ある日、玄関前に派手な新車が停まり、噂の人物の登場かと思われた。だがそこに現れたのは、その名もピーター・バーナバス・ロックハート、彼女が未練を断ち切ったつもりでいた元上司の姿だった!

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