小説むすび | 伯爵と憂愁のシンデレラ

伯爵と憂愁のシンデレラ

伯爵と憂愁のシンデレラ

100万ポンドをわたしに?この人は本気で言っているの?ジャクリーンはイタリア人伯爵ヴィットリオの話が信じられなかった。伯爵の父がまだ若かりし頃、彼女の亡父が賭で稼いだ大金を持ち去り、酔って記憶が曖昧でそのままになっていたのを、彼が返しに来たという。赤字続きの雑貨店を営み、貧苦のうちに逝った父を思うと胸が痛んだ。店は人手に渡り、彼女はそこに住み込みで働かせてもらっているのだ。伯爵の凛々しい瞳に心を奪われる一方、憤りもこみ上げた。今さら何を言うの!即座に受け取りを拒んだジャクリーンだったが、ほどなく、思いがけない苦境に立たされることになるー彼女の決断に反対の店主に解雇され、路上に放り出されてしまったのだ!

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