小説むすび | ひとりぼっちの聖母

ひとりぼっちの聖母

ひとりぼっちの聖母

看護師のアナは癌を患った姉のため、代理母になることにした。ところが体外受精で妊娠したのもつかの間、姉は帰らぬ人となる。すると姉の夫は子どもはいらないと言いだし、愛人のもとへ走った。姉の形見の子を喪うことに耐えられず、産む決心をしたアナは、妊娠を隠したまま短期の仕事を見つけて、診療所で働き始める。同僚のベン・コールは優秀な医師で、とても魅力的なうえに、いつも何かと気にかけてくれて、孤独なアナの心は揺れ動いた。そしてついにキスーそれは心ときめく、情熱的な口づけだった。でも、この恋はあきらめなければ…。訳ありの子を産む私は、彼の重荷にしかならないのだから。

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