小説むすび | 思い出は遠く切なく

思い出は遠く切なく

思い出は遠く切なく

4年前、父の客として訪れたギリシア富豪ニコスにソフィーは恋をした。だが結ばれた直後、ニコスは理由も告げずにアテネへ発ったのだ。その日からソフィーの人生は暗転し、地獄の日々が続いている。ある日、仕事で指定されたホテルに行くと、なんとニコスが現れた。「あんないかがわしいパーティで何をしていた?」まさか…数日前の仕事先に彼がいたなんて!ソフィーはうなだれ、説明した。父の莫大な借金を返すため、仕方なくしている仕事だと。ソフィーの窮状を知るや、ニコスは借金の肩代わりを申し出た。ただし交換条件は、彼の別荘に滞在することー。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP