小説むすび | 最後の船旅

最後の船旅

最後の船旅

医師に脳腫瘍と診断され、余命4カ月と知ったウェンディ。両親もなくひとりぼっちの彼女は、家財をすべて売り払い、豪華客船で最後の旅に出た。その船上で出会ったのが、ローマ時代の彫刻のような品格を漂わす、たくましくハンサムな富豪ガース・リヴァーズだ。やがて二人の距離はじょじょに縮まっていくが、彼に惹かれれば惹かれるほど、ウェンディは切なくなるのだった。どれだけ恋い焦がれようと、彼とは決して結ばれないー私が生きられる時間は、あとわずかしか残されていないのだから。

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