小説むすび | 海運王と十七歳の純愛

海運王と十七歳の純愛

海運王と十七歳の純愛

なぜ、アレクサンドロスがここにいるの?パリのホテルに足を踏み入れたカリーは目を疑った。優しかった初恋の人は、いまや冷酷な海運王になっていた。アレクサンドロスは傾いたカリーの叔父の会社を後押しし、資金援助も約束した上で、交換条件を突きつけたーカリーに強引に結婚を迫ったのだ。彼は私を愛してなどいない。ただ、罰を与えたいだけ…。7年前、17歳だったカリーはアレクサンドロスに想いを伝え、キスをせがんだ。そのせいで彼が大切な物を失うとも知らずに。これが唯一の償いになると信じて、カリーは花嫁になると決めた。

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