小説むすび | 放蕩貴族と未練の乙女

放蕩貴族と未練の乙女

放蕩貴族と未練の乙女

19人目の求婚者を断り、ポリーは憂鬱な気分に沈んでいた。5年前、社交界で注目の的だったヘンリー卿に熱烈に求愛され、彼女自身も魅力的な彼への想いに胸を焦がしていた。しかし放蕩者で通る彼は、ポリーの親からすれば“要注意人物”。まだ若すぎた彼女は親の言いなりで逆らうこともできず、ヘンリー卿からの駆け落ちの誘いを泣く泣く拒んだのだった。あのとき、もしも彼の胸に飛び込む勇気があったら…。その後のヘンリー卿はといえば、さらに放蕩に拍車がかかった様子だ。ある夜、舞踏会で誤って飲酒したポリーは酔った勢いのままにヘンリー卿との過去を清算しようとして、逆に彼にキスされてしまう!

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