小説むすび | 熱砂の烙印

熱砂の烙印

熱砂の烙印

唯一の家族である母を看取ったあと、ジェイは故郷を離れた。恋も遊びもあきらめて看病に明け暮れた日々に別れを告げ、砂漠の国ダムホールで、人生の再スタートを切るつもりだった。現地の医師団に参加した彼女は、有能な外科医マレクと出会う。運命だった。命を救う闘いを共にするうち、二人は強く惹かれ合った。初めての恋ーけれどそれは淡くもやさしくもなく、灼熱の砂漠のようにジェイを熱く焦がした。だがマレクは、彼女の純潔をぎりぎりのところで拒み続ける。医師であると同時に王位継承者でもある彼は、妻を選べない立場にあることを、どうしても言い出せないのだった。O・ゲイツの記念すべき日本デビュー作。

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