小説むすび | キューピッドは誰?

キューピッドは誰?

キューピッドは誰?

勤め先の老社長ミスター・ローズが亡くなり、ベロニク・ドラクロワは弔問のためローズ邸を訪れた。広大な屋敷のビリヤード室に迷い込んだ彼女は、そこでブランドン・ローズと出会う。故人の息子で、彼女にとっては新社長となる、ハンサムな社交界の寵児だ。ベロニクは彼を慰めようと、ビリヤードの相手をしながら、自分も父がいないことを打ち明けた。父の名前を聞いて、ブランドンがキューを持つ手を止めたことには気づかなかった。以来、ブランドンはなにかと彼女に誘いをかけてくるようになる。ベロニクの心は躍った。王子様に見初められた、シンデレラの気分で。

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