小説むすび | 帰らぬ夢は美しすぎて

帰らぬ夢は美しすぎて

帰らぬ夢は美しすぎて

「僕たちの問題を解決する時がきた」サファイアの隠れ家をつきとめた、ドレイクが乗り込んできた。一日たりとて忘れたことのなかった夫の顔を、じっと見つめる。甘いマスクの富豪ドレイクは優しくて、まさに理想の男性だった。しかし、やがて仕事に忙殺される夫との喧嘩が絶えなくなりー彼が別の女性とバカンスに出かけたと知った朝、家を出たのだ。それから妊娠に気づいて、流産し、絶望に打ちひしがれた。いまさらどうなるというの?ほんの束の間たしかに幸せだった。でも、あれはただの夢。もう二度と帰らない、美しい夢…。

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