小説むすび | 昼行燈 布引左内影御用

昼行燈 布引左内影御用

昼行燈 布引左内影御用

間抜けた馬面の同心・布引左内は、容貌に似た仕事っぷりで、世間では『昼行燈』で通る四十男だ。美人で気が強い妻の田鶴に頭が上がらず、長男の坊太郎と慎ましい生活を送っている。だがそれは仮の姿。彼には中西派一刀流皆伝の腕で、法で裁けぬ悪人を斬る影の本性があった。ある時、左内たちに御金蔵破りをした「大鴉の弥蔵」の探索が命じられる。昼行燈ぶりから同僚より蔑まれながら、左内は下っ引きの娘で知恵者のお雀らの協力により、かつて弥蔵の女で、現在は坊太郎の通う寺子屋の師匠をしている浜路にたどり着く…。傑作捕物帖の開幕!

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