小説むすび | 落涙の夢郷

落涙の夢郷

落涙の夢郷

出版社

勁文社

発売日

1992年9月1日 発売

大伴糠手率いる大和朝廷軍の侵攻により、須羽の地を追われた出雲神族の血を引く少女・クマリは、国津神・ミシャグジのお告げを頼りに、須羽の神宮の息子アタテヒコ、土グモの夏羽たちと共に筑紫へと旅立った。翌年の春、吉備に辿り着いたクマリたちは、そこで大王の直轄領である屯倉を襲う温羅という不思議な男と出会うのだった。朝廷に屈したはずのこの地で吉備の王になるとうそぶく温羅の真意は何か?一方夏羽は、出雲の神宝を継ぐクマリの最終目的地である吉備の隣国、出雲の情勢を探るため、一人国境を越えるのだが-。圧倒的な大和朝廷の勢力の前に滅びゆく国津神。はたした出雲にクマリの安住の地はあるのか?新鋭が書き下ろす大型歴史ファンタジーロマン第二弾。

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