小説むすび | 秋宵の花嫁

秋宵の花嫁

秋宵の花嫁

心無い主人のもとで使用人として働く、十六歳の少女・秋羽手鞠。そんな彼女の心の支えは、十年前に離れ離れとなった幼なじみ、上総頼重とのあたたかな思い出だった。ある日のこと、手鞠は美しく成長した頼重と運命的な再会を果たす。その後、頼重の勧めに従い彼の住む屋敷に身を寄せることとなった手鞠は、そこで思わぬ事実を耳にする。自分が頼重の「許婚」であると。さらに、頼重に科せられた残酷なさだめを知りー!?頼重を救おうとする手鞠は、いつしか忌まわしい祭祀へと誘われていく。待ち受ける恐ろしい宿命を知らずに…。呪われた宮司と無垢な花嫁の恋愛伝奇。

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