うるわしの島ヤル-トよ
平成九年をもって八十歳の坂を越した著者が綴った、自己の体験を織りまぜながらの小説。作中の人物やその生活等は創作だが、主人公の語る「兵隊物語り」は、ほぼ体験そのままである。戦記ものではとかく自分の功を誇り、失敗を隠しがちだが、本書では事実およびその時々の気持が素直に述べられている。
平成九年をもって八十歳の坂を越した著者が綴った、自己の体験を織りまぜながらの小説。作中の人物やその生活等は創作だが、主人公の語る「兵隊物語り」は、ほぼ体験そのままである。戦記ものではとかく自分の功を誇り、失敗を隠しがちだが、本書では事実およびその時々の気持が素直に述べられている。