小説むすび | あえて無能なフリをして王宮スローライフを堪能しよう!

あえて無能なフリをして王宮スローライフを堪能しよう!

あえて無能なフリをして王宮スローライフを堪能しよう!

王国第二王子のティーリオは無能と呼ばれ、たいした期待もされない王宮生活に、それなりに満足していた。兄王子も健在であり、争いのない平和な時代だ。このままなら無事、苦労のない地位を維持できる。幼いころからずっと一緒で、面倒見のよいメイド姉のミリエもいてくれるから、それ以上の望みもない。大きな仕事はないが、騎士団での役職も無難にこなし、新しい補佐役となった女騎士グノシアとも、なんとかコミュニケーションできている。口の悪い貴族からは蔑まれても、まったく気にせず、我が道を進むナマケモノとして、理想の毎日だった。そんな彼に突然、縁談話が持ち上がる。王国が交流を再開したエルフ族からお嬢様を受け入れ、王子の許嫁とすることになったのだ。美しく、人間への好奇心旺盛な姫アマーベルは、エルフのなかでも変わり者らしい。魔術にも優れる彼女は、ティーリオに秘めたる力を感じて気に入るが、異種族婚は思いがけない波乱を呼んで…。愛する女性を護る、無能王子の真の実力とは!?

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