小説むすび | ただ静かに消え去るつもりでした(1)

ただ静かに消え去るつもりでした(1)

ただ静かに消え去るつもりでした(1)

幼い頃からずっと好きだった幼馴染のセブラン。私と彼は互いに両思いで、将来は必ず結婚するものだとばかり思っていた。あの、義理の妹が現れるまでは…。母が亡くなってからわずか二か月というのに、父は、愛人とその娘を我が家に迎え入れた。義理の妹となったその娘フィオナは、すぐにセブランに目をつけ、やがて、彼とフィオナが互いに惹かれ合っていく。けれど、私がいる限り二人が結ばれることはない。だから、私は静かにここから消え去ることにした。二人の幸せのために…。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP